Jリーグを秋に開幕して翌春に閉幕する「秋春シーズン制」(秋春制)への移行を主張している日本サッカー協会の犬飼基昭会長は16日、業者に依頼し、冬季開催の場合に寒冷地の施設改善に必要な費用を試算させていることを明らかにした。

 Jリーグは夏休み期間の集客を目指したキャンペーンを実施中だが、犬飼会長は「そうやったって(酷暑の夏に客は)来ない」と疑問を呈し、秋春制導入にあらためて強い意欲を示した。

 犬飼会長の発言に対し、Jリーグの鬼武健二チェアマンは「(秋春制の議論は)終わったものと思っている」とし、業者の調査について「何も聞いていない」と話した。

 秋春制をめぐっては3月に日本協会のJリーグ将来構想委員会委員長の鬼武チェアマンが積雪地域の問題などから「移行しない」と結論づけたが、犬飼会長が再検討を求めていた。