川崎FのFW鄭大世(25)、FWジュニーニョ(32)、関塚隆監督(48)の3人が、21日の練習後に25分間「3者会談」を行った。17日の大宮戦の前半36分にPKを獲得した鄭が、PKを1本外していたジュニーニョにキッカーを譲らず、両選手がにらみ合う事態に発展。それを受け、同監督が中心となり直接対話の場を設けた。

 ジュニーニョは話し合いの後、関塚監督からPKキッカーの順列の筆頭に自分がいて、2番手がFWレナチーニョ、そして3番手が鄭という説明があったと指摘。そのうえで「お互いに全部思っていることを話した。自分は1本目を外したんで、もう1本蹴りたかったということ。大世とは今までと変わらずにやっていくつもり」と話した。

 一方、鄭は「同じ方向性を持つための話し合い。ジュニの気持ちを直接聞きたかった。あいつは助っ人。長く在籍し、このクラブを勝たせてきた。尊重している。ジュニのプライドを傷つけたのが、オレの1番の罪」と、かみしめるような口調で和解を強調した。