横浜市は23日、来年2月末で契約が切れる「日産スタジアム」など日産自動車(横浜市)との間で結んでいる3施設の命名権(ネーミングライツ)について、年3億円だった契約料を、半額の1億5000万円に値下げして再募集を始めた。

 これまで約240社に呼び掛けたが応募はゼロで、募集期間を11月24日まで延ばした。応募がなければ施設の管理費5億円は市の負担となる。

 日産スタジアムは7万2000人収容。J1横浜の本拠地で、2002年日韓W杯では決勝戦が行われた。残り2施設は同じ場所にある競技場とプール。

 市は9月末から約1カ月間、契約期間3年以上、契約料3億円程度を条件に契約企業を募集。しかし応募はなく、契約期間を変えずに金額を引き下げた。

 3施設の命名権は、日産自動車が05年3月から5年間、総額23億5000万円の契約で市から購入。同社は今年8月、経済情勢悪化を理由に契約を更新しないと市に伝えた。