J1大宮アルディージャの渡辺誠吾社長(55)は19日、さいたま市内で記者会見し、2007年11月からの主催試合でリーグの統一基準に反して水増しした不正確な入場者数の発表を続けていたことを認めた。涙ながらに謝罪し、水増しした経緯を説明した。-長年に渡って粉飾していたことがなぜ分からなかったのか。「特定の人物のみで公式入場者数を決定していた。他の人が関与していなかったのが問題。管理不十分だった」-社長はリーグの基準を知っていたのか。「お恥ずかしいが、わたしもリーグの公式入場者数統一基準の考え方を存じ上げなかった」-年ごとに水増しの数字が増えているが。「2009年までに観客動員30万人という目標への強い意欲というか、そういうものが数字の一因にはなっている」-不正が発覚した経緯は。「リーグからこの前(10月2日)の埼玉ダービーの観客に不明なところがあるので調べてくださいと言われた。その中で幹部2人による操作が出てきた」-その2人は何と言っているのか。「Jリーグの信頼を失墜させる行為をしてしまって申し訳ないと。ファン、サポーターを裏切ることになってしまい、合わせておわびしたい、と言っていた」