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選手が斬った!浦和オジェック監督解任

名古屋戦に完敗した浦和オジェック監督は、硬い表情でピッチを去る
名古屋戦に完敗した浦和オジェック監督は、硬い表情でピッチを去る

 浦和は16日、ホルガー・オジェック監督(59)を電撃解任した。就任1年目の07年は日本勢初のアジア制覇、クラブW杯3位の好成績を成し遂げたが、一方でシーズン終盤から選手による采配批判が続出。今季も指揮官としての手腕以上に選手とのコミュニケーション不足が表面化し、クラブ幹部が開幕2戦目終了で監督交代を即決した。後任は元京都監督のゲルト・エンゲルス氏(50)がコーチから昇格する。

 浦和が不振脱出のために即断した。ホーム開幕戦となった15日の名古屋戦の完敗(0-2)から一夜明けた16日朝、藤口社長と中村GMがオジェック監督との緊急面談に臨み、契約解除を通達した。事情聴取もなく、15日夜に社長-GM会談で契約解除を決断。藤口社長は「(開幕)2試合で選手と監督の気持ちが離れていると感じた。1度、気持ちが離れたら、なかなか難しい」と、選手とのコミュニケーション不足を最大の理由に挙げた。

 開幕2戦目の解任は04年のC大阪ムズロビッチ監督と並ぶ2位タイの早さだが、中村GMは「2試合というよりも(昨季)1年間を見て、監督にこちらの要求を伝えた中でこの状況。まだ2試合だし、早く決断した方がいいという考え」と言い切った。07年はアジア制覇、世界3位となった実績の陰で、それだけオジェック監督と選手の間にあった溝は深かった。

 昨季開幕直後からワシントンが守備的な采配を「バカ」とまで表現して公然と批判した。禁止された居残り練習をしただけで先発を外されるなど度重なる衝突を繰り返した。好調なチーム状況にも、いきなり先発を外された小野が怒りの監督批判を展開。結果的に主軸2人が新天地を求めてチームを去った。控え選手との対話が皆無で、先発組も戦術がないことに不満が蓄積。昨年12月1日の横浜FC戦に敗れてV逸した際には、主力数選手が「この1年、戦術がない」と不信感を口にしていた。

 今季もオジェック監督は選手に歩み寄らなかった。昨季以上に対話する選手が少なく、全選手のまとめ役の岡野をベンチから外し、監督不信は強くなるばかり。8日の横浜戦完敗(0-1)後、闘莉王が「こんなサッカーじゃ勝てない」と悲鳴を上げるなど采配への批判は収まらなかった。藤口社長は「監督は気持ち良くピッチに出て選手に躍って暴れてもらうのが仕事」と説明。戦術や手腕以前のコミュニケーション欠如という評価を下した。

 闘莉王は「オレらはやるだけ。サポーターに期待されている分、返さないといけない」とやる気満々だ。山田主将も「ナビスコ杯はあるが(31日の)リーグ戦まで期間もあるし、見直しはできる。やるのは選手」と吹っ切れた。新加入の高原も「ピッチでは自分たちが戦っている。もっと強い気持ちで結果を出していかないといけない」と前を向く。オジェック解任は浦和にとっては大きな起爆剤となりそうだ。【藤中栄二】

 [2008年3月17日9時27分 紙面から]


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