リーグ16位の磐田は27日に、同17位千葉(ヤマハ、午後7時)とのサバイバル戦に臨む。敗れれば勝ち点5差に縮まり、下位2チームのJ2自動降格が近づくだけに、DF田中誠(33)は「どちらが勝ちに執着できるか。勝った方が生き残る」と語気を強めた。

 後半戦に入ってから降格争いをするのは初めて。「戦力を見て、開幕前は上位に行ける期待があった。甘くないなと感じている」。強く芽生えた危機感は、ミニゲームで表れた。ドリブルで攻め上がると豪快なロングシュートを突き刺し、敵をあざむくノールックパスも決めてみせた。周囲に「どうした、マコ!」と驚かれたが「前へボールを運びたい。そうすれば失点の危険も減る」。田中なりの、勝利への意欲だった。

 チームは5試合も白星から遠ざかり、8試合連続で失点している。「きっかけがあれば、勝っていけば、必ず乗っていく。結果を求めていく」。死に物狂いで勝ち点3をつかみに行く。