<天皇杯:清水4-3鹿島>◇5回戦◇15日◇カシマ

 鹿島が壮絶な撃ち合いの末に散った。3-3でPK戦突入目前だったが、延長後半14分に決勝の4点目を許し、DF岩政はガックリとヒザを突いた。後半終了10分前までリードしながら逃げ切れないなど、王者らしからぬ試合運びは、この1カ月間の低調ぶりを象徴していた。DF伊野波は「バランスが悪い。無理に点を狙わないで守ってもよかった。鹿島はこういう試合を勝てるチームなのに…」とショックを受けた。8強に進めなかったのは99年以来。昨年2冠のチームに残されたタイトル獲得のチャンスは、リーグだけだ。