コンサドーレ札幌が“プチ”ハプニングに巻き込まれた。19日夜から降った雪の影響(20日午後3時までに16センチ)で、20日の練習場に予定していた宮の沢白い恋人サッカー場は使用不能。急きょ札幌ドームに変更したが、グラウンドは野球仕様で、マウンドも残る人工芝での練習を余儀なくされた。

 中でも深刻な被害?

 を受けた男がいた。7日に来季加入が決定したばかりの沖縄大FW上原慎也(22)だ。この日から来月上旬まで、チーム練習に参加する。三上強化部長が「大学の協力もあって実現した」というクラブにとって初の「好例」が、初日から思わぬ形でホームスタジアムを体験するという「珍例」となった。

 19日に最高気温21度の那覇からやってきたが、この日の宮の沢の気温はマイナス4度。「朝クラブハウスに行ったらめちゃくちゃ(雪が)積もっていて。気候が全然違う。こっちはだいぶ寒いですね」と苦笑いした。ただ「異例」の人工芝、野球グラウンドでの練習も「どんな練習をするかと思ってたけど、こういう練習もあるんだなと思いました」と前向きに受け止めていた。

 23日にはアウェー東京V戦が控える。チームワースト記録の15戦勝ち星なしいう状況から抜け出すために、21日は札幌での練習をあきらめ、苫小牧で“出直し”を図る。