緊急連絡網で、ピンチの芽を摘む。22日の横浜FCとの大一番でJ2仙台が、危険を察知した選手を発信源に、修正ポイントを瞬時に伝達し合うことを確認した。仙台からも、サポーターが大挙押し寄せるアウェーの地で、大声を張り上げても指示が伝わらない可能性がある。DF木谷公亮(30)ら最終ラインを中心に「伝言ゲーム」で、意思統一に乱れを生じさせない工夫をする。

 午後2時キックオフに間に合う、始発から午前10時台の仙台発上り新幹線指定席が、ほぼ完売だ。「チケットが取れないので、みんなで同乗して車で行く」というマイカー参戦組も多い。敵地ながらホームを思わせる仙台サポーターの大声援。木谷は「盛り上がった方がやりやすい」と、大一番へ力を貸してくれる「仲間」の存在が頼もしげだ。

 観客席とピッチが近いニッパ球での大応援で、心配なのが選手間のコミュニケーション。大声を張り上げても、伝わらない恐れがある。だがすでに、手は打った。修正ポイントを口々に確認し合う「伝言ゲーム」だ。木谷は「(ピンチの芽に)気づいた人が、近くにいる人に伝えて、それをどんどん(みんなに)伝えていく」と、完封勝利への秘策を明かした。

 声を掛け合うことで、集中力も増す。MF菅井は「得失点差も関係してくる時期。守備陣は0に抑えることが大事」と完封勝利を目指す。手倉森監督は複数得点というノルマを、横浜FC戦に課している。木谷らDF陣は、安定した守備でリズムをつくり、攻撃陣を活性化させたいとの思いが強い。「伝言ゲーム」の最後のフレーズは、言葉にならない勝利の絶叫。イレブンは、アウェーに駆けつけるサポーターに、勝ち点3を贈る。【山崎安昭】