<J1:横浜2-0東京V>◇第33節◇29日◇日産ス

 東京Vの危機感は、ついに最高潮まで達した。横浜に0ー2で敗れた柱谷監督は「素晴らしいゴールで先制されてバランスを崩した」と平静に敗因を述べた後で、声のトーンを上げた。「残り1戦、自分たちがやってきたことを信じて勝負したい」。残留、入れ替え戦、自動降格。最終節まで、すべての可能性が残った。観戦した萩原会長も「かなりスリリングだね」と苦笑いするしかない。まさにギリギリの状況になった。

 敗因について、FW大黒が「自分たちの時間帯に得点できなかった」と語ったように、前半は短いパス回しで好機をつくるも決められなかった。MFディエゴら外国人選手を欠き、得点力が落ちた状況は次節も変わらない。残留の重圧、勢いづく川崎Fが相手など、東京Vに明るい要素は見当たらない。だが、DF那須は堂々と言った。「可能性は残っており、下を向く必要はない。ギリギリの戦いを貴重な経験と考え、もうワンランク上にいきたい」。最後の大勝負で、ヴェルディの真価が問われる。