<J1:大分0-0名古屋>◇第34節◇6日◇九石ド
逆転でのリーグ初制覇を狙ったピクシー名古屋はリーグ最終戦で大分と0-0で引き分け、3位でリーグ全日程を終えた。優勝はならなかったが、ここ数年低迷を続けたチームが今季就任したドラガン・ストイコビッチ監督(43)のもと攻撃的なスタイルで最後まで優勝を争うまでに成長。来季のアジア・チャンピオンズ・リーグ(ACL)の出場権も確保した。ピクシー体制2年目で大幅な若返りを図る来季、アジアとJの頂点を目指す。
アウェー九石ドで奇跡は起きなかった。起こせなかった。それでも、リーグ最終節まで優勝を争い、ACL出場圏内の3位でフィニッシュした事実は色あせない。ここ数年の名古屋と比べると“奇跡”に近い結果でリーグを終えた。
現実的に逆転Vには鹿島の敗戦が必要だった。しかし鹿島は札幌相手に前半で先制し、優位に試合を運んでいた。5分と長いロスタイム。最後まで勝利を追い求めて大分に立ち向かっている最中に鹿島の優勝が決定…。初Vは来年以降に持ち越しとなった。
「トップ5」を目標にピクシー体制はスタートを切った。現役時代、妖精といわれた指揮官のタクトで最後まで夢を見ることができ、高いレベルで目標もクリアした。同監督は初めて指揮を執ったリーグを「とても楽しかった。選手もそうだろうし、我々のサポーターも他のチームのサポーターもグランパスのゲームは楽しんでくれたはずだ」と振り返った。
ピクシ体制2年目となる来季は大幅な若返りを図る。すでに30歳代のFWヨンセン、MF藤田、DF米山らは今季限りでの退団が決定。24歳のMF小川ら、若手を軸に、黄金時代の構築に取りかかる。ピクシーは「(優勝した)鹿島との差はほんのわずかだと思う。我々は今季、レッスンを終えた。来年はこの経験を持って臨める。ACLというアジアNO・1を決める大会に出られるのも、素晴らしいことだ」とタイトル奪取に意欲を示した。
来季に目を向ける前にもう1つ戦いが残っている。8強入りしている天皇杯は25日にアジア王者G大阪と準々決勝を戦う。「シーズンはまだ終わっていない」とピクシー。決勝の行われる来年元日に笑うため、今季の残された仕事に取りかかる。【八反誠】



