J2仙台GK林卓人(26)が、今季もベガルタのゴールマウスを死守する。9日の宮崎・延岡キャンプでも、安定したセービング技術を披露。日課の居残り練習もこなした。昨季41試合出場(47失点)の守護神だが、今季はJ2甲府から桜井繁(29)が加入。萩原達郎(26)と関憲太郎(22)を加えた3人と、しのぎを削る毎日だ。昨季の悔しさを晴らすため仙台に残った男は、今季の全試合出場とJ1復帰を何としても果たす。
この日、最後までグラウンドに残っていたのは林だった。佐藤GKコーチとマンツーマンで黙々とセービングを繰り返した林は「去年は41試合に出させてもらったけど、今年は去年以上の気持ちで臨まないと厳しい。試合に出たい思いをアピールしなければ」と汗をぬぐった。その言葉に同コーチも「サイズもあるし、取り組む姿勢がいい。コンディションが上がれば、上(J1)でも通用する」と評価した。
今キャンプでは桜井の評判も良く、右ひざを痛めていた萩原と右足首をねんざした関も練習に復帰。4人で正GKを争っている。それでも「順当なら林」との見方が多い中、本人は「今年は誰が試合に出てもおかしくない。お互いに刺激を与えながら、ライバルに勝つために頑張る」と話す。
04年に椎間板(ついかんばん)ヘルニアの切除手術を受けた後も持病だった腰痛が、今年は状態がいい。練習後に必ず入浴して患部を温め、朝もチームメートより早く起きてストレッチしている成果だ。
その努力の先にあるのは、3月8日の開幕戦。相手はレンタル元の札幌だが「仙台で味わった悔しさは、仙台でしか返せないので戻らなかった。ベガルタの一員として勝ちに行く」と言い切った。今年こそJ1へ-。守護神となってゴールマウスを守り抜く。【木下淳】



