<練習試合:鹿島6-1ホンダロック>◇13日◇宮崎県総合運動公園陸上競技場

 鹿島の大型新人FW大迫勇也(18)が「デビュー戦」で2ゴールを決め、“怪物”の片りんを見せつけた。鹿島の宮崎合宿最終日となった13日、JFLのホンダロックとの練習試合(前半50分、後半60分)に後半25分から途中出場。同42分に鋭い反転でDFを振り切り1点目を挙げると、同49分には自ら獲得したPKを決めて2点目をゲット。6-1の勝利に貢献した。動きだしの遅さなどの課題も残したが、プロとして上々の第1歩を踏み出した。

 いきなり「怪物」の片りんを披露した。途中交代でピッチに登場し、300人の観衆の目が背番号34に注がれる中、大迫はプロ初の実戦で2ゴールをゲットした。それでも本人は「相手が疲れている時間帯だったので得点は参考にならない」。厳しい自己採点は目標の高さの裏返しだ。

 “らしさ”を見せた。後半42分、DF宮崎のパスを受け、相手DFを背負いながら鋭く反転。「いいパスが入ったのでDFと入れ替われた」。得意のターンで一気に抜け出し、GKとの1対1でシュート。1度はゴールポストに阻まれたが、はね返りを冷静に決めて「プロ初得点」を奪った。

 同49分には宮崎のパスをペナルティーエリア内で受け、密着する3人の相手DFを背負い強引に突破を図り、倒されて得たPKを自ら決めた。オリベイラ監督は個人評価は避けたが「大迫、朴、宮崎、川島の新戦力は特徴を出せていた」と満足げに話した。

 一方で課題も。この日は35分の出場で格下相手にボールタッチはわずか10回。試合中、奥野コーチから「早めに動きだせ」「サイドにひらいたり、下がったり幅広く動け」と指示が出た。黙っていてもパスが来た高校時代とは違い、プロでは精力的にパスを引き出す動きを繰り返さなければ好機をつくれない。「鹿島は動きだせばパスが来るから、自分はもっと動き出しを早くしないと。運動量も増やしたい」と反省した。

 日本代表FW興梠が「いい選手が入ると競争が変わる。負けられない」と話したように、存在感は示した。FW5人の争いは厳しく、次は21日のプレシーズンマッチ水戸戦のベンチ入りを目指す。「自分は1日1日の練習を頑張るだけ。試合出場が一番の目標」。その目標を達成するためにゴールを積み重ねていく。【菅家大輔】