J2仙台の手倉森誠監督(41)が17日、ここまで未勝利の「宮スタののろい」を解く協力を、サポーターに求めた。21日のホーム開幕戦(対鳥栖)を皮切りに今季11試合が組まれる宮城スタジアムでは、通算2分け5敗と白星なし。利便の悪さから集客が難しいとされる会場だが「ベガルタをJ1に昇格させたい気持ちをスタジアムに来て示してほしい」と来場を熱望。宮スタ初勝利、その先のJ1昇格へ、サポーターとの共闘を呼び掛けた。

 過去7戦して勝ち星から見放されている宮城スタジアム。そんな悪いジンクスにも、指揮官は前向きだった。「今年のチームは歴史を変える力がある。昇格争いで迎えた(昨年11月の)広島戦は、サポーターの協力で最高の雰囲気になったし悪いイメージはない」。同会場で今季11試合が開催されるが「来年、J1に上がって浦和とやれば宮スタに3、4万人は入るはず。早く適応しないと」と明るい未来まで口にした。

 負の歴史を塗り替える瞬間を、サポーターと分かち合う-。そんな情景を思い描いた指揮官の口調は、次第に熱を帯びてきた。

 手倉森監督

 よく「J1に昇格する気はあるのか?」って聞かれますけど、皆さん(=サポーター)もベガルタを昇格させたい気持ちがあるなら示してほしい。スタジアムに来るという行動で。会場に空席が目立つとモチベーションが下がりかねない。ふがいない試合をすれば、僕たちも批判を受ける覚悟はある。宮スタ初勝利の歴史を、一緒につくりましょう。

 そう「共闘」を求めたからには、準備にも万全を期す。鳥栖戦2日前の19日に宮スタで練習することが決定。ピッチ状態の把握に戸惑い引き分けに終わった岡山戦の二の舞いを避けるべく「芝とかボールのバウンドの感触を確かめないといけない。やるとやらないでは大きな差。地の利を生かしたい」と話した。

 鳥栖戦の前売り券は、この日までに2万枚を突破した。手倉森監督は「ようやくホームに帰ってくる。地元の力を借りて(宮スタ)1試合目から、いい試合をする。そして、最高の勝利を届けます」と約束した。【木下淳】