<J2:C大阪2-1徳島>◇第4節◇25日◇長居

 C大阪がホームで徳島に2-1と競り勝った。J1だった98年以来、11年ぶり2度目の開幕4連勝を飾り、前節2位から首位に浮上。前半28分にFW苔口卓也(23)が先制ゴールを奪い、同40分にはMF乾貴士(20)が2点目を決めた。後半の相手の反撃を1点に抑えて逃げ切った。エースのMF香川真司(20)が日本代表合宿参加で不在だったが、一丸で勝利をつかんだ。

 C大阪の勢いが止まらない。無傷の4連勝で首位浮上。香川不在の穴は全員で埋めた。代役として今季初先発した苔口が先制ゴール。FWカイオの左からのクロスを、スライディングしながら右足で流し込んだ。05年7月の川崎F戦以来となるリーグ戦2点目だ。

 「初先発で決められてよかった。自分は(香川)真司にないものを持っていると思うので、そこを出せればいいと思った」。昨季はレンタル移籍先の千葉でけがに泣いた。両太もも裏を計4回も肉離れ。半年間サッカーができなかったが「根性が鍛えられた」と精神的にたくましくなった。

 今季2点目となる追加点を奪った乾は、選手層の厚さを感じ取った。「コケさん(苔口)がいい仕事をしてくれて助かった。代表で真司が抜けた時に勝てたのは大きい」と話した。後半にミスが出てつけ込まれたのは課題だが、それでも勝ち点3をもぎとる強さが、今のC大阪にはある。