<J2:C大阪2-0横浜FC>◇第11節◇29日◇長居

 セクスィー弾で奪首!

 C大阪がホーム横浜FC戦で2-0と快勝した。前半ロスタイム、FW乾貴士(20)が、ゴールラインぎりぎりの角度のないところから先制ゴール。これが決勝点となり、チーム3戦ぶりの勝利に貢献。湘南から首位を奪い返した。

 セクシーに決めた。前半ロスタイムだ。FW乾が、左サイドを走り、ゴールラインぎりぎりでボールを受ける。相手GKがクロスに対応しようとした瞬間だ。角度のないところからGKをあざ笑うかのようにカーブをかけ、突き刺した。前節に首位から陥落したチームを再び引き上げるゴール。「あの角度は得意。GKはシュートがないと思って油断したところを狙った」と自画自賛した。

 野洲高2年の時、「セクシーサッカー」と言われた攻撃的な戦術で全国優勝を果たした。その中心選手が乾だった。だが、横浜入団後は出番に恵まれず、昨年6月にC大阪へ移籍。チームの主力となり、今年1月20日のアジア杯予選・イエメン戦で日本代表デビューも果たした。次節5月2日は2位の湘南戦(平塚)。「次も湘南に勝って、連勝する。勝ち続けていきたい」と乾は気持ちを高ぶらせていた。【奈島宏樹】