札幌が5連勝で昇格イヤーを再現する。コンサドーレ札幌は2日、アウェーで福岡と対戦する。過去、札幌が昇格を果たした97、00、07年シーズンは、いずれも5連勝を記録している。今季も4月29日愛媛戦まで4連勝と調子を上げている。過去のデータも後押しする5連勝を飾り、一気に昇格戦線に名乗りを上げる。

 札幌が“節目”の5連勝で、昇格戦線に殴り込みをかける。4月30日、札幌・宮の沢での練習後、石崎監督は5連勝に向け「とにかく続けて勝つことは大きい。愛媛戦での2失点は神様が気を引き締めろという意味と考えている」と言った。4連勝も単なる通過点としかとらえていない。あらためて勝ち続けることの重みを、指揮官は強調した。

 札幌にとって5連勝は浮上への条件ともいえる。過去、札幌が昇格した97、00、07年はいずれも5連勝以上を記録している。そのすべてで、ゴールデンウイークで試合が連続する4月末から5月初旬に勝ち点を積み重ねている。今季も序盤での出遅れを一度清算し、5月攻勢につなげにいく。

 07年にもレギュラーとして5連勝に貢献したDF西嶋は「メンタル面が変わる。しっかりしたプレーを続ければ何か良い方向に起きる感じがしてくる」と振り返る。同時に今季の状況と比較し「次の試合をしっかりとした内容で勝つことが、大きな転機になるかもしれない」とJ1切符への重要な戦いになる予感を口にした。

 前節愛媛戦の勝利で勝ち点を17に伸ばし7位に浮上したものの、昇格圏の3位甲府とはまだ勝ち点7差と開きがある。勢いのある今こそ結果を出し続け、上位に食らいついていく。【永野高輔】