34歳になったばかりの守護神は、後味悪いまま試合に臨みたくはなかった。J1磐田の川口能活は15日、16日の大宮戦に向け居残りでシュートを受けた。最後のシュートを放ったFW万代に決められると「万ちゃん、もう1回お願い!」と追加注文をした。2度目のラストをきっちりセーブすると、納得の表情で練習を終え、試合に備えた。

 守護神は気持ちを新たに「34歳の誓い」を立てていた。この日迎えた誕生日が試合前日とあって、13日の夜に家族からプレゼントと誕生日カードをもらい、祝福を受けた。川口は「少し大人になったような気がする。でも、年齢に関係なく日々の練習をおろそかにせず、強化していきたい」。ベテランの域に入ろうとも、さらなるレベルアップを誓った。

 2週間中断したリーグ戦を、日本一暑い場所で迎えることになる。敵地の熊谷は、07年8月16日に日本最高気温となる40・9度を記録した場所。それでも8月生まれの守護神は「夏に生まれた人で暑さに弱いなんて聞いたことがない。夏は得意ですよ」と、夏男は意に介さない。チームとしても通算300勝目がかかる大事な一戦。「34歳になって初めての試合。勝って両方を飾れれば最高」と、熱くしめくくった。【栗田成芳】