右ひざ半月板損傷と右足ふくらはぎ痛で別メニュー調整が続いていたコンサドーレ札幌のMF岡本賢明(21)が、17日のチーム練習で約1カ月ぶりに本格合流した。プロ6得点中4点を札幌ドームで決めているチーム1の“ドーム男”。10試合ぶりのドーム開催となる22日の次節鳥栖戦出場へ意欲を見せた。

 岡本が7月11日の熊本戦以来8戦ぶりのピッチに照準を定めた。右ひざにサポーターが残るものの「もう足の痛みは気にならない。とにかくサッカーができることが楽しいっす」と全快をアピール。ホームで迎える第3クール初戦での実戦復帰を見据えた。

 思わぬ試練だった。7月12日のサテライトリーグ柏戦で右ひざを負傷も、軽症のため数日間の休養で回復するはずだった。だが別メニュー調整中に右ふくらはぎ痛も併発。1カ月のリハビリ中は「サッカーのことはできるだけ考えないようにした」ほど苦しんだ。

 16日には宮の沢に200人を集めて行われたサッカー教室に参加。少年サポーターたちに「岡本のシュート見てるよ」と詰め寄られ「自分の原点に戻れた気がした」と少年時代の新鮮な心も取り戻した。

 次節は3連勝に貢献した高校生MF古田がU-18代表に帯同中のため欠場。サイドハーフのポジションが1つ空いてしまうが、石崎監督は「(岡本)ヤスや(出場停止があける藤田)征也が戻ればサイドの競争が活性化する」と歓迎。ムードメーカー岡本の復活をきっかけに、札幌が4連勝を目指す。【永野高輔】