<J1:柏1-1横浜>◇第23節◇22日◇国立

 柏が「ネルシーニョ・パターン」で、3試合連続で勝ち点を奪った。順大4年で特別指定選手の22歳FW田中を先発で起用し、後半から33歳のエースFWフランサを投入。10人の横浜相手に今季初の連勝こそならなかったが、残り3分で追いつく粘りに、ネルシーニョ監督(59)は「最後まで選手たちがあきらめず、盛り返してくれた。選手たちは進歩している」と話した。

 JOMO杯による中断明けから3試合で勝ち点5。3試合ともポポとともに先発FWに名を連ねたのは田中だった。「スピードもあるし、走れる選手」とネルシーニョ監督が評価する22歳が前半33分には左サイドを抜け出してシュート。左に外れてJ初ゴールを逃し「あれを決めていれば」と悔しがったが、前線から相手ボールを追い回して指揮官の期待に応えた。

 後半からはフランサが交代出場。細かなパス回しの中心となって攻撃をリードした。「彼は守備ができるタイプではないが、攻撃では責任を背負う選手」とネルシーニョ監督。前半は運動量のある田中で試合を安定させ、フランサの途中投入でリズムを変えるのが、柏の新パターンだ。

 絶対的なエースをあえて先発から外す采配にも、フランサは「先発したい気持ちはあるけれど、それは監督の決めること。20分でも結果を残すのが自分の仕事だ」と納得する。残り11試合で17位と厳しい残留争いは続くが、ネルシーニョ監督は「選手の気持ちが強くなってきた。手応えを感じている」と自信たっぷりに話していた。【荻島弘一】