J1山形が来季の補強のため、韓国プロサッカー(Kリーグ)で活躍するブラジル人を調査することが1日、分かった。今週末にもリーグ戦視察のため、クラブスタッフが同国入りする。今季獲得のMFアンドレ・シルバ(29)が、リーグ戦に出場することなく退団するなど、頼みの助っ人が「不発」。同じ轍(てつ)を踏まないためにも、実戦での動きをチェックし、新戦力を発掘する。

 J1に定着するための切り札を、韓国で発掘する。複数の関係者の話を総合すると、チェックの対象はブラジル人。組織的かつスピーディーで、日本と似たスタイルのKリーグを経験している分、戦術にフィットするのに時間がかからないのが、メリットだ。

 初回の視察でマークしたプレーヤーを、再度韓国入りして別の試合もチェックする準備もある。当該試合だけでは分からない、選手の能力をしっかり見極めるのが狙いだ。獲得した助っ人が、期待通りの働きを見せていない今季。同じ失敗を繰り返さないために、チェックを入念に行う。

 「Kリーグ調査」には、クラブの苦しい台所事情も見え隠れする。「激しい韓国で選手生命を短くするくらいなら、多少(年俸が)安くてもJリーグに来たがるブラジル人も多い」というサッカー関係者もいる。リーグ最低予算の山形でも、安価で優良助っ人を獲得できるチャンスは十分だ。

 小林監督が大分時代に「トイレに行く」と練習場を離れ、そのままKリーグを視察して選手を獲得した経緯もある韓国。既存のパイプだけでなく、新規の獲得ルートづくりも、視野にある。J1に残留してこその補強計画だが、長期的な戦力の底上げプランは、水面下で進んでいる。