<J1:浦和3-1千葉>◇第28節◇3日◇埼玉

 浦和が、日本代表MF阿部勇樹(28)の「4年越しの直接FK」で来季のアジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得へ望みをつないだ。1点を追う前半10分。ペナルティーエリア付近で直接FKのチャンスを得ると、阿部は歩み寄る闘莉王とポンテを制し「オレに蹴らせてくれ」と自らキッカーに名乗り出た。

 約20メートルの距離から助走わずか1歩でひと蹴り。「軽く壁を越えられるくらいで狙った」。千葉時代の06年10月14日鹿島戦以来の直接FKでのゴールで、翌07年の浦和移籍後は初めてだった。これまでは、空中戦での強さを生かすため、ペナルティーエリア内で味方FKのターゲット役を任されてきたが、この日は「短い距離なら入る。向こうも必死だけど、勝たなければならない試合」と機転をきかせて自ら蹴った。

 前線と自陣を何度も往復し、相手の追加点も阻止。3-1の逆転勝ちに大きく貢献し、ACL出場圏内(3位)まで勝ち点3差。阿部が一撃で、浦和を窮地から救った。