<J1:広島1-0磐田>◇第33節◇28日◇ヤマハ
今季限りで磐田を退団するFW中山雅史が、広島戦の後半37分にピッチに立った。42歳2カ月5日での今季初出場。J最年長出場記録達成は、バックスタンドに書かれた「ゴンゴール」の人文字で迎えられた。同40分にDF金沢の左クロスを目いっぱいジャンプして頭で合わせた。唯一のシュートは枠外。ロスタイムを含め約11分間、中山らしくゴールだけを目指し続けた。しかし、0-1での惜敗に「あと10センチ、いや5センチ高く跳べたら、ゴールできたかも」と悔しがった。
ようやく訪れた出番だった。今季の公式戦はナビスコ杯と天皇杯の1試合ずつのみ。11月9日にはクラブから戦力外を言い渡された。それでも現役続行への気持ちは揺るぎなかった。チーム内外の「お別れムード」を嫌い、暗くならないようにあえて明るく振る舞った。最後のホーム戦となった試合後、ピッチで走り回って「ゴンダンス」を披露。スタンドを沸かせた。最後はサポーターに胴上げをされ「背中を押してくれた感触を味わえた。また、やっていける気がする」と、パワーをもらった。
来年には43歳になる。サッカーへの情熱は衰えない。「それを維持することが僕の青春時代なのかな」と言って中山はスタジアムを離れた。【栗田成芳】



