W杯開催でリーグ戦が中断される来年6、7月に、札幌がJ1クラブとの“シーズン間マッチ”実施を考えていることが15日、分かった。同期間はJ1の複数クラブも道内でミニ合宿を行う方向で、それに乗じて実戦機会を増やす。クラブ関係者は「試合のない期間を有効に使いたい。おそらく、その方向になるだろう」と話しており、今後日程を調整し実現を目指す。

 6、7月の北海道は湿度も低くさわやかな気候のため、過去に横浜、浦和など複数クラブがリーグ中断期間中にミニ合宿を張っている。来季も複数クラブが実施する見込みで「道内で対戦できるメリットを生かしたい」と関係者は言う。遠征を行わずに実戦機会を増やせる、経費的にも効果的な作戦になる。

 来季J2は6月12、13日の第17節終了後、1カ月間中断するため、6月2週目から7月上旬の実施が濃厚。今季は51戦休みなく戦った影響で、チームの課題を見直す時間がとれなかったが、この間に修正を加えリスタートにつなげる。

 14日のJリーグ理事会で来季はサテライトリーグが開催されないことが決まった。レギュラークラス以外の選手が実戦経験を積む貴重な機会がなくなっただけに、“道内サマーマッチ”実施は不可欠。ニュープランで、最北クラブのハンディをプラスに変える。