【グアム5日=永野高輔】札幌DF陣がJ1昇格の“ライバル対決”で力試しをする。コンサドーレ札幌は6日、グアムで今季からJ2に降格する柏と練習試合を行う。古巣相手に燃える石川直樹(24)ら4バックの中心メンバーは昨季から大きく変わっておらず、既存メンバーの成長度が試される大事な一戦だ。石崎監督も「能力の高い相手にどれだけ対応できるか」と話し、MFフランサ(33)ら強力攻撃陣を封じ、昇格への下準備をする。

 札幌守備陣が今キャンプの“卒業検定”に臨む。J2最強とも言われる柏攻撃陣とのマッチアップに石崎監督は「能力が高い攻撃に、どれだけ対応できるか。そしていかに臨機応変にプレーできるか」とテーマを掲げた。

 柏はフランサ、MF菅沼実(24)だけでなく19歳のU-20代表候補MF大津、南米からの逆輸入FW沢らタレントぞろいの攻撃陣で、札幌がどこまで食い下がれるか。「守備の石崎じゃ」と言い続ける指揮官だからこそ、今キャンプ締めの実戦でもDF陣の力量チェックにポイントを置いた。

 最も闘志を燃やすのは柏から期限付き移籍中のDF石川だ。相手にはオフに一緒に自主トレした菅沼ら友人も多数いる。ユース時代から育った古巣との初対戦だけに、成長した姿を見せたいという思いも強い。今季から「ミスター札幌」と呼ばれた曽田雄志氏(31)の背番号4を継承した24歳は「去年以上にやらなきゃ」とDFリーダーとしての自覚も見せた。

 想定される先発4バックは右から藤山、西嶋、石川、岩沼。西嶋、石川は昨季からDF陣の中核として活躍してきただけに、元J1組の強力な柏攻撃陣相手に、どれだけ機能するかが今後の貴重な資料になる。石川も「フランサは簡単に(マークを)放したら1発でやられる。強く厳しくついていきたい」と明言。今キャンプでは既に8対8の戦術練習などにも取り組んでおり、石川を中心とした4バックの成熟度を見るには大事な90分になる。

 札幌は昨季51試合61失点で平均失点1・19だった。昇格した3クラブすべて1・0以下で、上位5チームに60失点台のクラブはなかった。失点数を減らすことも大きな課題の1つだけに、柏戦の成果が開幕へ向けた試金石にもなる。

 DF趙が別メニュー、箕輪が国内でリハビリ、吉弘も負傷で帰国。フルメンバーとはいかないが石川は「今いる戦力でどれだけできるか。リーグ戦はチームの総合力が試されるから」と、この1試合を無駄にはしない。最強攻撃陣を封じ、札幌DF陣が昇格への土台作りを目指す。