<J1:神戸3-0磐田>◇第11節◇8日◇ホームズ
神戸に圧倒され続けたJ1磐田は、3枚目のカードをきろうとしたとき、とどめを刺された。FW荒田智之(24)を準備させ変則3トップにしようとした後半32分、カウンターの餌食となって3点目を許した。直後に交代枠をすべて使い果たし、柳下正明監督(50)は今季最速でカードを使い切った。しかし、「後手後手を踏んでしまった。もう少し早く1-0、2-0の状況で代えていればというのはある。交代のタイミングが悪かった」と指揮官自ら反省を口にした。今季初の連勝どころか、大敗を喫した。
2点を奪われると指揮官は動いた。DFイ・ガンジンに代えてMF山本康を投入。今季初めてMF那須をセンターバックに下げて、反撃の策をとった。しかし、完全に守りに入った神戸守備陣を崩すのは難しく、14本のシュートはゴールに届かず空を切った。アウェーでは2戦連続無得点。3点差以上での完封負けは07年8月の神戸戦以来約3年ぶり。そのときと同じ場所で、屈辱を味わった。
この敗北で「不敗の法則」がついに崩れた。キックオフ直前のコイントスで、主将の那須が陣地の選択権を得ると、コートチェンジ。意図的に後半磐田スタンドを背にするようにしてから、4勝1分けだったが、この日初めて黒星がついた。那須は「自分たちがやってきたことが出せなかったということ。そんなに甘くない。今日はいい教訓になった」。W杯中断前は残り1試合。主将の言葉は危機感の表れでもあった。【栗田成芳】



