<J1:清水3-2C大阪>◇第15節◇27日◇アウスタ

 清水の夏が始まった。ホームでC大阪を下し、リーグ5戦ぶりの白星を飾った。前半17分、MF兵働昭弘(28)がホーム通算500ゴールのメモリアル弾で先制。さらに同37分、MF藤本淳吾(26)がループシュートで追加点、後半12分にはFW岡崎慎司(24)が今季初の2戦連続ゴールで突き放した。終盤にセットプレー絡みで2失点したが、逃げ切った。この日、引き分けた首位鹿島に勝ち点差1と迫った。

 壮快な一撃だった。前半27分。兵働は藤本からのパスを受けると、迷わず左足を振り抜いた。シュートは左右上下不規則な軌道を描きながらゴール中央に突き刺さった。「GKの正面だったけど、ボールがいい具合でブレてくれた。ブレるような蹴り方というか、ミドルシュートはいつも練習しているので、入ってくれてうれしい」。主将自ら先制弾でチームを5戦ぶりの勝利に導き、満足そうに笑った。

 自身今季2得点目のゴールが、クラブのホーム通算500ゴールのメモリアル弾にもなった。「500ゴール?

 全然知らんかった。そんなにたくさんゴールを取れるわけじゃないしね」と、想定外の“おまけ”もついた。ゴールから20分後、今度はシュートではなくパスで魅せた。後方で相手ボールをカットしたMF本田からパスを受けると、素早い状況判断で前線に飛び出した藤本に絶妙なスルーパス。「1点目はアシストしてもらったんで、そのお返しです」と、立て続けに2得点を演出した。

 リーグ再開後の初勝利でようやくチームに勢いが戻ってきた。長谷川監督も「今日の結果には非常に満足している」。昨季の7、8月は無敗だった「清水の夏」が開幕した。【為田聡史】