<J1:川崎F3-2仙台>◇第16節◇1日◇等々力

 仙台が痛恨の逆転負けを喫し、リーグ11戦勝ちなしとなった。前半、MF関口訓充(24)の2試合連続ゴールとMFフェルナンジーニョ(29)の今季5点目で2点をリードしたが、その後3失点。守備陣が崩壊し、白星が消えた。

 悪夢を見ているようだった。2点差を追いつかれて迎えた後半39分、MF千葉が目測を誤って渡った球をFWレナチーニョにシュートされ、GK林がこぼしたところをMF谷口に詰められた。2点リードからの逆転負けは01年11月11日の鳥栖戦(延長V2-3)以来約8年8カ月ぶり。90分以内に限れば、99年3月14日の山形戦(2-3)以来、2回しかない屈辱だった。

 序盤は理想のゲーム運びだった。前半24分にMF関口の2戦連発で先制。前2戦は2点目を奪えず守備陣が押し切られたが、3分後にMFフェルナンジーニョがループシュートを決めて難なく追加点を奪った。

 だが、落とし穴が待っていた。前半残り5分でFWジュニーニョに右サイドを破られて失点し「1点差になって焦りが出た」とDF鎌田。相手の日本代表MF中村憲が「2点を取った後、仙台に疲れが見えてきた」と指摘したように球際で負け始め、後半15分にFW黒津の同点弾を許した。

 ハーフタイムには「守りに入っても川崎Fが相手では耐え切れない」と、我慢しながら3点目を奪う戦術を立てた。だが、押し切られた。関口は言った。「僕ら下位は、2点を取ったくらいで勝てるチームじゃない」。痛恨の逆転負けでもスタンドからは「次こそ勝とう。あと半分、一緒に戦おう」とベガルタコールをもらった。今季初めてJ2降格圏の16位に転落し「いい試合をした、だけじゃ苦しい。次のホーム2連戦で勝ち点3につなげる努力をする」と手倉森監督。7日の横浜戦へ下を向いている暇はない。【木下淳】