<ナビスコ杯:川崎3-1鹿島>◇8日◇準々決勝第2戦◇等々力
川崎Fが日本代表MF中村憲剛(29)の気迫で鹿島を破り、準決勝進出を決めた。日本代表アルベルト・ザッケローニ監督(57)が視察するなか、7日のグアテラマ戦に出場したばかりの中村は、強行出場にもかかわらずチームをけん引。自ら強烈なミドルを決めるなど、勝利に貢献した。
1-1で迎えた後半18分、2日連続出場の中村がチームに魂を注入した。「プロ人生で中0日は初めて。コンディションとかじゃなく、気力でした」。23時間前には日本代表として、グアテマラ戦に出場。「力が抜けてリラックスして打てた」と振り返った、同34分の豪快な25メートル弾で勝利を導いた。
前夜、高畠監督から電話で「スタメンあるぞ」と打診され「それは無理」。半分冗談であることは分かっていたが、期待の大きさを感じ、予定していた起床時間を3時間早め、午前6時半には新幹線に乗車。宿泊先の新大阪から家路を急いだ。「自宅での2時間の睡眠が2分に感じました」。仮眠と家族とのだんらんで、体力と気力を回復させていた。
同43分にはMFヴィトール・ジュニオールが決勝ゴール。昨年に続く準々決勝鹿島戦での逆転劇に、中村は「等々力のサポーターと仲間が後押ししてくれた」と感謝した。悲願の初タイトルへの思いは強い。「鹿島に勝てたことが大きい。優勝トロフィーをあげたい」。W杯後、さらにレベルアップを誓う男が、またひと回り大きな存在感を示した。【鎌田直秀】



