<J1:磐田2-1浦和>◇第27節◇23日◇エコパ
浦和フィンケ監督(62)は、両手で頭髪をかきむしりながら天を仰いだ。8月14日の名古屋戦以来、天皇杯を含めた公式戦で実に11試合ぶりの黒星。来季アジアチャンピオンズリーグ(ACL)出場圏(3位以上)を射程内に収めるチャンスを逃し「本当にがっかりしている。信じられない」と頭を左右に振った。
発展途上ゆえのもろさが出た。激しいボールの奪い合いが続く中、後半11分にゴールキックを起点にFWエジミウソンのゴールで先制。だが、MFサヌの出場停止に加えてFW田中も故障欠場でスピードを欠き、磐田のプレスを崩しきれずに追加点を奪えなかった。逆に相手のカウンター攻撃に守備の連係ミスが絡んで2失点。「レッズが一番やられたくないサッカーをやられて、それを乗り越える力がない」というMF柏木の言葉が現状を物語った。
フィンケ監督の就任とともにパスサッカーへ移行して2年目。選手の世代交代を進める中、今季は結果も求めるシーズンとして「ACL」を目標に設定した。夏場の連敗で優勝戦線からは遠のいたが、8月17日の仙台戦以降は故障者が続出する中で5勝3分け。柱谷GMも「ムダな失点がなくなり、ゴールへの意識が高まった」と成長ぶりを評価している。
その中での痛い逆転負け。残り7試合で、23日現在3位のG大阪とは勝ち点5差で、その間に4チームがひしめく。目標を達成できるかどうかは、来季のチーム体制にも影響する重要な要素。がけっぷちから勝ち上がるしかない。【山下健二郎】




