<J1:東京2-1清水>◇第28節◇30日◇アウスタ

 清水はFW大前元紀(20)がリーグ戦自身ホーム初ゴールで一矢報いたが、苦手の東京に惜敗し、嵐の中声援を送ったホームのサポーターに応えられなかった。

 たった1プレーでゴールを仕留めた。2点をリードされた後半32分、最後の切り札としてピッチに投入された大前は、直後の33分、いきなり相手ゴールへ襲い掛かった。DF太田の左クロスをファーサイドで受けると、トラップと同時に右足でターン。相手DFを完全にかわし、鋭く左足を振り抜いた。シュートはGKの股間(こかん)を抜き自身ホーム初ゴールをマークした。

 大前

 ファーストプレーでしたね。そのままシュートを打とうかと思ったけど、ボールが足元に入りすぎたんで、切り替えた。珍しく落ち着いてできた。

 開幕戦の広島戦に続く27戦ぶりのゴールも喜んだのは、ほんの一瞬だけ。「2点目を取らないとという気持ちが強かった」と、同点、逆転を目指し強い雨の中、ピッチを走り続けた。だが、その奮起もむなしく結果的に「空砲」に終わってしまった。

 腰部痛を押して強行出場した小野や、右太もも肉離れからの復帰を1週間早めた岡崎が象徴するように「苦しいチーム状況」を、必死に選手たちが乗り切ろうとしている。兵働主将は「悪くはないけど、勝てていない…。なんか、煮え切らない感じですね」と、歯がゆそうだった。【為田聡史】