<天皇杯:山形3(PK5-4)3川崎F>◇4回戦◇17日◇等々力
山形がPK戦の末、川崎Fを下し、11年ぶりに8強へ進出した。前半27分にFW田代有三(28)が、MF太田徹郎(21)とのワンツーから先制ゴール。後半9分には、MF増田誓志(25)がFKを直接決めた。しかしいずれのリードも追いつかれ、延長戦でも決着はつかず。結局PK戦を5-4で制し、死闘にピリオドを打った。
「元鹿島組」がゴールで共演した。まずは田代。中央突破から、左サイドにフリーで待つ太田にボールを預ける。一気にゴール前へ加速し、再び足元に戻ってきたボールを落ち着いて蹴りこんだ。
リーグ戦ではチーム最多の8得点を挙げているストライカーも、最近はスタメンから遠ざかっていた。それでも10月30日のアウェー浦和戦、今月14日のホームC大阪戦と途中出場からゴールを決めた。相手に体をぶつけられてもひるまない体の強さの持ち主。リザーブにまわっても、気持ちを切らさない精神力の強さを発揮した。
後半9分には増田が魅せた。田代がペナルティーエリア前で粘って獲得したFK。正面やや右から右足を振り抜くと、スッとゴール右へ吸い込まれた。本来ならDF石川が得意なゾーン。だが「FKの名手」はベンチスタートで、増田に大役がめぐってきた。FKでのゴールは6月5日のナビスコ杯・湘南戦以来。田代との「アベック弾」もその時以来となった。
しかし、いずれのリードも守りきれない。前半ロスタイムにDF寺田に、後半34分にはMFヴィトール・ジュニオールに決められ延長戦へ突入した。
川崎Fには08年に同じ会場、同じ4回戦で敗れた。J1でも4戦全敗。苦手の相手を追い詰めたが、延長前半3分、MF楠神に勝ち越し弾を浴びた。ゴール前での位置取りに、オフサイドを主張した小林監督は退席処分。これで再び闘志に火がついた。延長後半13分、DF西河が同点ゴールを決め、PK戦を制してベスト8をもぎ取った。【湯浅知彦】



