「神様」ジーコ氏(58)が涙のゴールでカシマ復旧初試合に花を添えた。J1鹿島などが主催する東日本大震災復興慈善試合(30分ハーフ)が4日、カシマスタジアムで行われた。約2万3000人が集まった試合で、ジーコ氏は鹿島OB選抜メンバーとしてMFで先発し、JリーグOB選抜と対戦した。

 0-0で迎えた前半24分、FWアルシンド氏の長男FWイゴールのパスを右足ダイレクトでゴールに流し込んだ。試合後、「復興に少しでもお手伝いしたかった。一瞬でも笑顔を取り戻してくれたらうれしい」とあいさつ。カシマ被災後初ゴールに涙を流した。

 鹿島「レジェンド」が紡いだゴールだった。元鹿島監督のMFトニーニョ・セレーゾ氏のパスを受けたアルシンド氏がイゴールにボールを送り、イゴールは相手DFと競り合って奪ったボールを、ゴール中央フリーで待つジーコ氏に渡した。イゴールは「あの場面でパスを出さなければ(ジーコに)怒られる」と振り返った。

 3-0の勝利に貢献したジーコ氏は「鹿嶋の町は故郷のよう。カシマのピッチに戻れて感謝でいっぱい」とスタンドのジーココールに応えた。今日5日、被災地の福島・いわき市を訪問する。【塩谷正人】