磐田MF那須大亮(29)が本職のボランチに戻ってくる。4日、G大阪とのナビスコ杯準々決勝に向けて最終調整を行った。3日の練習中にMFロドリゴ・ソウト(28)が右ふくらはぎを負傷し、同試合での欠場が決定したため、代役には今季開幕から20戦連続で同ポジションに入っていた那須が先発することが濃厚となった。那須は「いる選手で結果を残して、上のステージにいかないといけない」と決意を示した。

 今季は開幕からルーキーMF小林とコンビを組み、不動の位置を確保。だが、ロドリゴ・ソウトが加入した今夏以降は、左サイドバックにコンバートされた。得意とするポジションを奪われる形となったが、サイドバックでは高い守備力を発揮し、DFの要としてチームに貢献。「ソウトのプレーを見て、得るものがあった。そういうことを感じながらプレーしていた」。自らの技術向上のために味方のプレーも研究した。

 準々決勝からは一発勝負。負けられない一戦も日本代表合宿に参加しているDF駒野が不在だ。那須は「『代表がいないから』とか言われたくない。結束してやりたい」。磐田の闘将が連覇に向けてチームを統率する。【神谷亮磨】