<プレナスなでしこリーグ:大阪高槻2-4新潟>◇第11節◇22日◇長居

 大阪高槻の日本代表FW丸山桂里奈(29)が待望の今季初ゴールを決めた。前半15分、MF壺井の右からのクロスを頭で合わせ先制。千葉時代の昨年8月13日浦和戦以来の得点に「ドイツ戦以来。すごくない?

 高槻のファンにはちょっと遅くなっちゃいましたけど」と昨年7月のW杯準々決勝ドイツ戦での決勝点以来と勘違いするほど興奮した。

 仕事人ぶりを見せた。昨年9月に前十字靱帯(じんたい)損傷した右膝を、15日のINAC神戸戦で踏まれた。精密検査で異常はなかったが、痛みが治まらずに練習合流は20日。この日は医者に「45分をメドに」と時間限定の出場を指示された。後半15分に「テーピングがすっごいきつくて、膝の上がつっちゃった」と交代。それでも得点後は何度も跳びはねるほど喜びを爆発させた。

 「泣かない時はなかった」と言う厳しいリハビリに耐え、負傷後初ゴールとなった。前日21日には昨年8月に始球式をした「ファン」の巨人が優勝。「ね~、すごくない?

 ニュース見てて刺激になりました。優勝したら、あんな思いができるんだって」。2度のリードを守りきれずに逆転負けしたチームは、最下位を争う。丸山は「やっぱりゴール決めると気持ちいいし、決めて勝つのが理想。このチームを強くしたいから」と救世主になる意気込み満々だ。【近間康隆】