J2磐田の礎を築いたヤマハフットボールクラブ元社長、荒田忠典(あらた・ただのり)氏(享年81)の葬儀・告別式が14日、浜松市内で営まれた。約500人が参列し荒田さんとともに黄金期を築いた中山雅史氏(47)が弔辞を読んだ。98年W杯フランス大会から帰国した際、荒田さんが成田から浜松の自宅まで送ってくれた思い出などを語り「あなたに出会えてよかった。あなたと話せてよかった」と感謝の気持ちを言葉にした。

 チームは、昇格プレーオフ進出をかけ15日の山形戦に喪章をつけて挑む。中山氏は「ジュビロは苦しい戦いの連続です。しかし、苦境を力に変える荒田イズムは脈々と受け継がれているはずです」とジュビロ復活への思いを口にした。先月死去した奥大介さん(享年38)にも触れ「そちらの世界でも楽しく強いサッカーチームをつくってください。そこに、大介をよろしくお願いします」と締めくくった。