<J1:名古屋5-2福岡>◇第13節◇29日◇豊田ス

 不振の名古屋が公式戦6試合ぶり、リーグ戦では1カ月ぶりの勝利をつかんだ。開幕から7連敗中だった最下位福岡との打ち合いを制し大勝。すっかりJ1の勝ち点配給役となっている“福岡銀行”相手に、ようやくひと息ついた。

 「今日は私の判断で、ウルトラ・オフェンシブ(超攻撃的)でリスクを冒して戦った」と胸を張るストイコビッチ監督(46)の大ばくちが、大勝を呼び込んだ。けがが完治していないGK楢崎、DF増川、MFダニルソンを強行出場させ、左膝の大けがから復帰したばかりのMFブルザノビッチを約半年ぶりに、ぶっつけ本番で途中出場させた。このかけが当たった。

 相手GKの不安定な守備で2点をもらったものの、2失点し後半途中までは冷や汗をかいた。だが、同36分に移籍加入したMF藤本に勝ち越しゴールが生まれ吹っ切れた。終盤にブルザノビッチの追加点、玉田のこの日2点目となるゴールが生まれ、何とかプライドを保った。

 ただ、相手を考えれば手放しでは喜べない。DF闘莉王は「ACLも負けて、去年の優勝でもらったものは全部なくなった。今日から新しいスタート」と、引き締めることを忘れなかった。【八反誠】