G大阪の日本代表MF遠藤保仁(31)が、オイルマネーのターゲットになる可能性が出てきた。カタールのクラブが獲得に向けた調査に乗り出しており、来月にも強化担当者とクラブ会長が来日する予定であることが24日、分かった。本格的な交渉に入れば、破格の年俸2億円超を準備する用意があるという。移籍が実現すれば、日本人の主力級では初の中東リーグ所属の選手が誕生する。

 カタールの各クラブはJリーグの中心選手を補強の標的にしている。特にG大阪は08年にアジア・チャンピオンズリーグを制したことで注目度が高く、今月にFWアドリアーノのラッホイヤ移籍が内定したばかり。浦和のFWエジミウソンもアルガラファ移籍で合意。次の標的は「日本の心臓」だった。遠藤を巡っては、セリエAの複数クラブからも継続的に調査を受けている。昨年にはジェノアからオファーが届き、今春には名門ユベントスやラツィオが興味を示した。30代になってもプレーに成熟度が増しつつあり、依然として海外スカウトからの注目度は高い。この日、遠藤は明日26日のホーム広島戦に向け非公開で調整した。現在は2戦連発中で「積極的に(攻撃に)絡んで点が取れればいい。勝ち点3を取りたい」と前向きに話した。