G大阪のMF遠藤保仁(31)が、海外挑戦に不変の意欲を見せた。29日、万博練習場で次節7月2日浦和戦(アウェー)に向け練習を再開。元大分のシャムスカ監督率いるカタール1部アル・ジェイシが獲得に向けた調査を開始したことに、初めて口を開いた。「オファーが来てから考えます」としながらも「(中東リーグは)韓国の選手がやれているのだから、日本人がやれないわけはない。レベルの高い国には常に行きたいと思っている」と明かした。

 カタールは09年からアジア枠が導入され、京都や鹿島に所属したDF李正秀ら韓国代表も在籍する。巨額のオイルマネーに加え、22年のW杯開催が決定。国内リーグを過熱させようとする動きがあり、日本人選手の獲得も活発化しそう。G大阪西野監督は「その選手にとって魅力あるステージならば行けばいいが(欧州のような)雰囲気はないよね」と慎重に話した。

 遠藤には、これまでもセリエAのジェノアからオファーが届き、ユベントスやラツィオも興味を示した。同僚のMF宇佐美がBミュンヘンに移籍したこともあり「ボクも10年遅く生まれていたら間違いなく(海外に)行っている。チャレンジする気持ちは常にある」と刺激を受けている。