<J1:山形1-1清水>◇第23節◇24日◇NDスタ

 清水はDF岩下敬輔(24)の今季初ゴールで山形に先制したが、終盤に失点。後半ロスタイムには相手にPKを与え絶体絶命のピンチを迎えたがGK山本海人(26)が踏ん張り、勝ち点1を獲得した。

 頼れる男が今季初ゴールを決めた。後半10分、FW大前の左サイドからのFKをDF岩下がファーサイドで待ち構えた。長髪を振り乱しながら頭でたたき込んだ。昨季の11月(広島戦、2-1)以来、9カ月ぶりにゴールの感触を味わった岩下は、心地よい東北の風を感じながらコーナーフラッグ付近でチームメートから祝福を受けた。

 勝つためには手段を選ばないのが岩下流だ。前々節大宮戦で試合中にベンチに向かって怒鳴り上げた。カウンターのピンチに対する対処法をベンチに確認したが、その方法と態度にゴトビ監督が重んじる規律とは反していたとして、指揮官から叱責(しっせき)された。日頃から「僕が悪者になってもいいんです。プロだから結果を出すことが使命」と公言。おとこ気あふれるスタイルこそが岩下の魅力であり、プレースタイルだ。

 2戦ぶりの白星まで残り10分にさしかかろうとしたときに、隙が生まれた。同35分、相手選手が苦し紛れに入れたアーリークロスを頭で合わされ、痛恨の同点弾をくらった。同ロスタイム、DF村松のファウルでPKの大ピンチを迎えたがGK山本海が阻止。土壇場でなんとか踏ん張り、最低限の結果だけは手に入れた。【為田聡史】