U-22日本代表主将、MF山村和也(流通経大4年)の鹿島入団が12日、決定的となった。卒業後の進路を鹿島、川崎F、磐田の3チームに絞っていたが、この日、鹿島に山村サイドから入団の意思を伝える連絡が入った。鹿島は3年契約を提示する見込みだ。

 山村は4月に鹿島の練習に参加。黄金世代と呼ばれるDF小笠原、中田浩、本山らベテラン勢とプレーし、「判断力の速さ、1つ1つのプレーの質の高さなど、すごく勉強になった」と刺激を受けていた。クラブ幹部も「複数のポジションができるし、将来の主力として非常に期待している」と、次世代の常勝軍団を引っ張る存在として高く評価。昨季のMF柴崎に続く、大型新人の獲得に成功した形となった。

 一時はJの9クラブが競合し、流通経大の中野監督も「10年に1人の逸材」と評価する。昨年のW杯南アフリカ大会ではサポートメンバーとして日本代表に同行した。今日13日に大学で会見に臨み、15日からは熊本でU-22日本代表合宿に参加。21日のロンドン五輪アジア最終予選マレーシア戦に備える。まずは日の丸を背負ってピッチに立つ。

 ◆山村和也(やまむら・かずや)1989年(平元)12月2日、長崎県生まれ。国見高から流通経大に進学。U-20日本代表として参加した09年1月のカタール国際でMVPを獲得。昨年11月の広州アジア大会では全試合に出場し、主将として優勝に貢献。憧れの選手は元フランス代表MFジダン。184センチ、75キロ。