<J2:町田1-0熊本>◇第4節◇20日◇町田

 今季からJ2に参入した町田が“ホーム開幕戦”で見事に勝利を収めた。0-0の後半14分に途中出場のFW北井佑季(22)がゴールを決め熊本を下し、17日の鳥取戦に続く連勝となった。11日のホーム戦は駒沢で間借り開催。スタジアム問題でJ参入が見送られてきたが、所在地の地名にちなんで「野津田」の愛称で知られる町田陸上競技場に集まったサポーターとともに、新たな歴史を踏み出した。

 後半ロスタイムの3分が経過すると、客席からは大きな歓声が湧き起こった。アルディレス監督は「まだ4試合だが、今季のベストゲームだ」と満面の笑み。前線からの粘り強い守備で相手にリズムを作らせなかった。同監督は「スタジアムも含め、どうだったか尋ねたい」と冗舌だった。

 J参入で問題となったスタジアムは未完成のまま。町田市に協力を仰ぎ、ピッチ脇に仮設棟を建設し運営本部室や関係者席を準備した。費用は2億円。11日の福岡戦に間に合わず、リーグ側から注意を受けたがクラブと市が頭を下げ、20日の開催にこぎつけた。スタンドを改修し、将来的には一体となったスタジアムに生まれ変わる予定だ。

 この日はお彼岸で絶好の天気とあって周辺は大混雑した。キックオフ30分前になっても空席が目立っていたが、ホームゴール裏からバックスタンドまで、4351人のサポーターが集結した。試合後は各選手が担当するスクールの子どもたちとふれあいサッカーが始まった。ホーム開幕戦の勝利を皆が味わっていた。

 次節はアウェーでの京都戦。GK相沢は「僕たちは失うものは何もない」と完全燃焼宣言。決勝点の北井も「もっと上に行けると思う」。町田が歴史的な1歩から連勝街道を目指す。【加納慎也】

 ◆町田のスタジアム

 JFL時代にJリーグ参入の審査を受けたが、町田競技場が夜間照明や医務室などの設備が整っていなかったため、J基準を満たさず参入が見送られていた。昨シーズンに入り、陸上トラック脇に仮設棟を建て関係者席などを準備するという案で、Jリーグ側の了解を得た。しかし開幕までに建設が間に合わず、11日のホーム開幕戦は駒沢で開催した。今季中にスタンドが改修される予定。