清水のFWジミー・フランサ(27)が、Jリーグ初ゴールに向け気持ちを高ぶらせた。5日、非公開練習を終えたアフシン・ゴトビ監督(48)は「スタートから起用するチャンス。毎日良くなってきているし、トップで使える」。以前から4日のナビスコ杯新潟戦か7日の神戸戦のどちらかでフランサの先発起用を明言。ナビスコ杯ではFW伊藤翔(23)が先発したため、明日の公式戦初スタメンが濃厚となった。

 フランサも練習後、笑顔で取材に応じ「たぶん先発だと思う。最初から出られる方が気持ちがいい。しっかりやりたい」と話した。3月14日に正式加入。急ピッチで調整を続け、開幕後はここまでリーグ戦3試合に途中出場している。4日の新潟戦でも後半31分からピッチに立つと、初シュートを記録。MF小林大悟(29)の決定機も演出するなど、徐々にコンディションも整い「シュートの時にしっかりGKの位置も見えていたし、体の調子はいい」と手応えを口にする。

 入団当初、ゴトビ監督からは「彼はサメのように、ふらふらしながら正しい時に獲物を狩る力がある」と例えられ「シャーク」のニックネームが与えられた。フランサも「そろそろ得点が必要になる。言葉通りになるように頑張るよ」と力強い。現在2勝2敗のチーム、そして自分自身を勢いづけるゴールを貪欲に狙う。【前田和哉】