<J2:山形1-0富山>◇第8節◇15日◇NDスタ
男前の一撃で試合を決めた。山形は富山を下し、今季初の完封勝利。前半ロスタイム、MF宮阪政樹(22)の左CKをDF西河翔吾(28)が頭で合わせ、決勝点を挙げた。「1-0で勝ってみたかった」と理想的な展開を演出。チームを連勝に導いた。
誰よりも高く舞った。前半終了間際のラストプレー。ハーフスピードから落ちてくる宮阪のCKに、西河が体をくねらせながら飛び込む。「ドフリーだったしうまく合わせられた」。値千金のヘディングシュートでゴールを奪うと、勢いのままカメラマン席に向かってスマイル。心地よい太陽光線に照らされ、男前がいっそう映え渡った。
キャンプから繰り返してきた形がはまった。キッカーの宮阪は「CKのことは、西さんと一番話してきたし合わせやすい」と振り返る。ターゲットマンが走り込む位置によってどんなボールを蹴るか。2人で確認してきた。「今日はニアとファーの間。『こういう球を蹴ってほしい』というボールが来た」と西河はニヤリ。10年12月4日の最終節・鹿島戦以来の得点にも「バズ(宮阪)にアシストがついて良かった」とルーキーを思いやった。
「楽しくサッカーがやりたい」という理由から、決して強豪ではない広島修道大に進学した。だがJ1広島の「お膝元」だったこともあり、同ユースと試合をしたときにスカウトが注目。練習生からスタートし、トップ契約を勝ち取った。当時から評価が高かったのがセットプレーでの得点能力。本人も「空中戦は自分の強み」と持ち味を最大限生かした。
危なげない守備も光った。シュートは12本浴びたが、決定機は作らせなかった。今季初の完封勝利に「1-0で勝ってみたかった」。しっかり守ってゴールも決める。「デキル男」はやはり違う。【湯浅知彦】



