<J1:仙台0-1清水>◇第10節◇6日◇ユアスタ

 また、清水だ。仙台が大黒柱の本格復帰を勝利で飾れなかった。今季初スタメンとなったMF梁勇基(30)のフル出場も実らず、シーズン10戦目で初黒星。昨季も開幕からの負けなしを止められた清水に再び敗れたが、依然首位は変わらない。清水に負けた後は勝てないというここ2年の呪縛を解くべく、次節12日のアウェーG大阪戦(万博)で仕切り直す。

 責任感の強い梁が、敗戦にあって今季初スタメン&フル出場の充実感を味わえるはずもない。「試合に負けたのでチームとしても悔しいし、僕自身今年初めてスタメンで出て負けてしまった。悔しいです」。初黒星の屈辱を、誰よりもかみしめていた。

 40分に先制を許した前半はチーム同様、右サイドに入った梁の動きもいまひとつ。開始14分から雷雨で43分間の中断をはさみ「正直、嫌な間だった。(再開から)やってても、下のボールが止まるのか止まらないのか判断が難しくなった」と、戸惑いを感じながらプレーしていた面もあった。それでも、後半はトップ下にボランチと、こまめにポジションチェンジしながら輝きを放ち始める。29分は痛みの残る右足を振り抜くミドル、終了間際には飛び出したGKの頭上を狙う左足ループ。FKも蹴った。「90分できる体にはなってきた。個人的にはこれから」と話したように、右膝のケガからの完全復活は近い。

 チームは清水戦に敗れた途端、勝てなくなる状況が2年続いている。梁もそれを分かっているからこそ「去年、おととしと1回負けてからズルズルいってしまった。連敗をしないことが大事」と切り替えを強調した。幸い、背番号10のコンディションは今後さらに上がっていくはず。右ハムストリング肉離れで離脱中のFW赤嶺もこの日のベンチ入りは見送られたが、次節には戻ってこられる可能性が高い。梁もチームも、本領発揮はこれからだ。【亀山泰宏】