清水DF岩下敬輔(25)が、7日のホーム川崎F戦で5月12日のC大阪戦以来、6試合ぶりのリーグ戦出場が濃厚になった。公式戦は同16日のナビスコ杯神戸戦で途中交代して以来。鼠径(そけい)部痛により戦列を離れていた守備の要が、リーグ折り返し戦で復帰する。

 4日の戦術練習で岩下はDF吉田豊(22)DFカルフィン・ヨンアピン(25)DF李記帝(20)と最終ラインを組んだ。岩下は「次の試合に出るかは分からない。まだ3回しか(練習を)やっていない」と話していたが、思うところはある。「ベストではないとは言ってられない。プロである以上、結果が全てだから」。リーグ戦で勝ちに見放されている時期は岩下不在と重なる。

 20年前の7月4日にG大阪とクラブ初の対外試合を行ったため、この日は誕生20周年の記念日。特製ケーキをプレゼントされた。「成人」となった初戦の相手の川崎Fには清水に在籍経験のあるGK西部、FW矢島がいる。岩下は「清水にいたことのある選手は負けたくないという思いで来ると思う。ホームだし、ピッチに立てればできると思ってる」と話した。岩下が自らの復帰戦は勝利で飾る。【加納慎也】