<J1:東京5-0札幌>◇第30節◇27日◇味スタ

 札幌は東京に敗れ、9月29日川崎F戦以来3試合ぶりの黒星となった。DF櫛引が出場停止、奈良がU-19代表選出、ノースが股関節痛で欠場。河合、宮沢、岩沼とボランチが本職の選手で3バックを組む苦肉の策も、勝利にはつながらなかった。J1での東京戦は現J1クラブ最長の8連敗となった。

 浦和、鹿島戦と積み上げてきた流れを継続できなかった。後半15分、石崎信弘監督(54)は19歳のMF荒野を起用するなどして打開を試みたが、一矢報いることはできなかった。6月16日仙台戦以来16試合ぶり出場となった荒野は「こういう試合は1人で打開できる力が必要と感じた。すべて足りなかった」と反省。自身J1最長の30分出場も、結果を出せなかった。

 「選手は前を向き、よく戦っていた。今日の東京を見て何が足りないか感じてほしい」と、石崎監督。19歳の前、荒野と若い力が痛感した悔しさは、必ず来季J2の舞台で生きるはずだ。