<J1:柏0-0仙台>◇第21節◇17日◇柏
クラブ史上初の7、8月の夏場4連勝はならなかったが、敵地で勝ち点1をもぎ取った。仙台がアウェー柏戦に引き分けた。主力に故障者が続出する中、移籍後リーグ戦初スタメンとなったMFヘベルチ(24)らが積極的なプレーでゴールに迫るも、得点は奪えず。それでも、守備陣が気迫の守備で無失点でしのぎきった。これで4戦負けなしとなり、次節24日は敵地で鳥栖と戦う。
仙台は敵地で手堅く試合に入った。前線からのプレスは控えめにして、相手が仕掛けてきたところに冷静に対処。特に通算で3ゴールを許しているレアンドロ・ドミンゲスにはボールが入った瞬間に松下と富田のダブルボランチが激しく体を寄せた。3月の対戦ではサイドでのプレーが多かった相手の司令塔だが、この試合はトップ下。自由にさせないよう細心の注意を払い、前半をスコアレスで折り返した。
厳しい夏場に梁、赤嶺、菅井と近年の躍進を支えてきた主力に故障者が続出。それでも手倉森誠監督(45)は動じなかった。「いなくて困るという考え方ではなくなってきたし、チームの新たな可能性を見るのが楽しみですらある。去年までとは明らかに違う」。アジア・チャンピオンズリーグと並行して戦った前半戦は確かに苦戦を強いられたが、さまざまな選手を先発で試すことができた。この試合は、ヘベルチをリーグ戦初スタメンに抜てき。強烈な左足のFKや鋭い突破で持ち味を見せた。途中からはウイルソンと2トップを組ませて新たな形にもトライした。
しかし、後半41分にヘベルチがアクシデントで交代となり、特別指定の阪南大DF二見が急きょ、本職ではない左サイドハーフでデビュー。後半ロスタイムにはその二見のスルーパスから武藤が決定的なシュートを放つなど、最後まで攻めの姿勢は見せた。頭部を負傷した松下は気迫でフル出場し、守備陣も角田、鎌田を中心に完封。4連勝はならなかったが、苦しい台所事情で成長を示す一戦となった。【亀山泰宏】



