清水は1日、次節アウェー川崎F戦(10日午後7時・等々力)に向けて約2時間の調整を行った。明日3日には甲府との練習試合(45分×4本)が予定されており、特別指定選手で来季の入団が内定しているMF金子翔太(JFAアカデミー福島=3年)が、ゴールへの闘志を燃やした。

 練習参加中のMF金子が、猛アピールを狙う。明日3日に行われる甲府との練習試合は、トップとサテライトで2試合が予定されているため、出場が濃厚。金子は「僕にとってはアピールするチャンス。そのために良い準備をしていきたい」。この日は約2時間の練習で精力的に汗を流した。

 金子は現在、10月17日から3週連続で、週末にかけた4日間限定で練習に参加している。鳥栖戦前にはアフシン・ゴトビ監督(49)から「調子が良ければベンチ入りもある」とメンバー入りを示唆されたが、アピールが足りずに届かなかった。

 それでも、同27日に初めて「静岡ダービー」を観戦。スタジアムを包む独特の雰囲気、その中で憧れのFW大前元紀(23)が決勝点を挙げるなど大きな刺激を受けた。「伝統の一戦だけあって、雰囲気が全然違った。元紀くんが点を取った時の歓声に鳥肌が立った。1日でも早く緊迫した試合に出たいという気持ちが強くなった」。

 次節川崎F戦は、練習参加期間が終了しているため、現時点でのメンバー入りはない。しかし、JFAアカデミー福島が所属している高円宮杯プレミアリーグの次節桐光学園戦は17日。日程的には同行は可能だ。金子は「僕が決めることではないけど、清水から必要とされるぐらいのプレーをしたい。それだけでなく、入団後のためにもアピールは必要。どんどん前に仕掛けて、結果を残したい」と、目の前の甲府戦に視線を向けた。【前田和哉】