J2山形FW大久保剛志(27)が、満身創痍(そうい)のチームを救う。今日17日のアウェーG大阪戦は引き分け以下でプレーオフ進出の可能性が消滅し、負ければ相手の優勝も決まる大一番。前節松本戦で2得点したストライカーは、先発となればJでは初めてだが「まだ2点取っただけ。貪欲にゴールを狙い続けたい」と闘志を燃やした。

 出場できない選手の分まで戦う。DF西河とFW中島を出場停止で欠き、FW林が左膝前十字靱帯(じんたい)損傷で長期離脱。さらにMF伊東も14日に左尺関節を痛めて前日練習を回避し、欠場が濃厚となった。G大阪もMF遠藤とDF今野を欠くが、代表コンビ不在の7試合で4勝3分けと力は落ちない。J2で圧倒的な強さを見せつけてきた相手にも「最後は気持ちの問題。負けたくない気持ちを前面に押し出す」。大久保の目には、2試合連続ゴールと勝利しか見えていない。【鹿野雄太】

 ◆山形プレーオフ進出の可能性

 残り2試合で6位徳島と勝ち点5差。G大阪戦での勝利は絶対条件となる。勝ち点を61まで伸ばしても、同63の徳島が東京Vに勝利し、同64の5位千葉が栃木に引き分け以上の場合、7位以下が確定する。